当該研究年度(2023年度)における研究実績の概要は以下の通りである。まず、1つ目としては、これまでの研究年度において遂行されてきた調査研究およびその分析結果について、それらの精査と取りまとめを行っている。さらに、取りまとめの過程においては、新たに先行の統計データおよび先行研究について追加的・補足的にレビューを行い、内容の充実を図っている。加えて、これまでに得られた分析についても、いくつかの定量的手法をベースとして追加的な分析を行い、より多くの有用なインプリケーションを得ることができるように工夫をしている。また、2つ目としては、取りまとめられた結果について、当該研究の成果の一部について、公表を行った。この公表においては、可能な限り多数の有益なコメントやフィードバックを得ることを目的として、オンラインを併用している。特に、当該年度の4月においては、国内のみならず海外からの研究者、調査者からのコメントを得ることができた。それらの公表にともなうフィードバックをベースとして、調査協力者とも追加的なディスカッションを行い、分析において提示したモデルの改良・改善を図っている。3つ目としては、当該研究における最終年度であるため、これらの研究成果についてのパブリケーションを推進したことである。いくつかの学術誌への投稿を行い、それぞれの投稿の際に得られたフィードバックを活用しながら、研究成果の公表を推進している。
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