研究課題/領域番号 |
20K01999
|
研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
朴 宰佑 中央大学, 商学部, 教授 (50401675)
|
研究分担者 |
石井 裕明 早稲田大学, 商学部, 准教授 (50548716)
外川 拓 上智大学, 経済学部, 准教授 (10636848)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | ジェンダー差 / ジェンダー知覚 / 広告 / 消費者評価 |
研究実績の概要 |
本研究の目的はジェンダー差が消費者の購買意思決定とマーケティング刺激に対する消費者反応に与える影響について体系的かつ包括的な研究知見を導出することである。コロナ過における実験実施の延期などにより延長申請をした4年目の研究では3年目に引き続きジェンダー役割とジェンダーステレオタイプに焦点を当て、社会的に共有されるジェンダー知覚がいかにマーケティング文脈において消費者の購買意思決定に影響するかを検討した。こうした研究成果のひとつとして、Spacial Agency Bias仮説に依拠した男女イメージの水平的配置位置がジェンダー平等の知覚に与える影響に関する研究結果をEACR (European Association for Consumer Research)Annual Conferenceにて報告した。また、消費者行動に影響する主要な要因に関する男女差を包括的に検証するための理論的検討、研究デザインの設計等を行った。この検討に基づき、次年度には消費者行動に影響をする主要な要因を50から100程度選定し、デモグラフィック要因や収入などを統制した上で、これらの要因にジェンダー差が存在するかを検証する。最終年度となる2024年度にはこれらの研究活動を総括し、空間的配置とジェンダー知覚の関連性および主要な消費者行動要因にける男女差の包括的検証の研究成果を国際ジャーナルに投稿する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ過における実験計画の延期などにより、1年間再延長申請を行っており、この延長によって研究は計画通りに進めることが見込まれる。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の研究については、消費者実験およびアンケート調査を継続的に進め、ジェンダー差やジェンダー知覚が消費者行動に与える影響についての研究をさらに精緻化すると同時に研究成果を国際ジャーナルへの投稿することで本研究成果を積極的に社会に発信していく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症による全般的な研究計画、実験実施等の遅延により次年度使用額が発生した。次年度使用額は消費者実験の実施、研究関連情報の収集、研究成果の論文化に伴う費用等に支出する予定である。
|