現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね順調に進展している。それは以下の3つの理由からである。 一つ目は昨年度に続き、今年度も国内の会計関連学会で報告を行い、その成果をまとめることによって当該学会誌に投稿した。しかし、当該雑誌のレフリー達との考え方の違いから投稿を断念したことは残念であった。しかし、それに挫けることなく、気を取り戻してその研究成果を英訳し、カナダのHECモントリオールのフランス人教授に意見を求め、今後の共同研究を進める素材とすることを決定した。二つ目は、本年度(2021年)中に上述のカナダのHECモントリオールのフランス人教授達を中心とした共同研究プロジェクトにおいて成果を出すことに成功した。その成果が次の著作である。Sponem, S. et A.Pezet (ed.)Les Grands Auteurs en Controle de Gestion, Paris : Editions EMS, 2e edition, 2021 このプロジェクトは30人近いフランス人研究者達の研究集団であり、今回このグループに参加し、世界のマネジメント・コントロール論における巨匠達の理論を共にまとめることに貢献できた。これは本研究費助成事業の支援があったからだと考えている。最後に、思いがけないことに、長く研究活動を続けてきた会計学関連の学会の一つである日本管理会計学会から学会賞(功績賞)をいただいた。このことも、本研究費助成事業の支援の賜物であったと思っている。 以上より、本研究は概ね順調に進展していると判断した。
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