研究課題/領域番号 |
20K02027
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
清水 涼子 関西大学, 会計研究科, 教授 (70454600)
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研究分担者 |
北波 道子 関西大学, 経済学部, 教授 (60454592)
三島 徹也 関西大学, 会計研究科, 教授 (70309342)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ゲーミング / パチンコ / 公営競技 / 宝くじ / IR |
研究実績の概要 |
2021年度も前年度に引き続き新型コロナウィルス感染症の拡大により、計画していたとおりに研究が遂行できず、当初計画していた渡米は1年遅らせることとした。ただし、2022年度の研究に向けた下準備を着実に進めることができた。主な成果は以下のとおり。・各研究者による文献調査の結果、2022年度に焦点を当てるべき課題を抽出することができた。とりわけ、代表者清水は、2021年度前半に国内研修員制度も利用し、国内の既存のゲーミングを網羅的に研究、それらのガバナンス上の問題点を抽出した。今後、この成果との関連において、IRのガバナンスの問題を探っていくことになる。・研究協力者とも頻繁に情報交換を行い(ZOOM、メール他)、我が国のIR導入の問題点を共有するとともに、本研究の最終的な成果物のイメージを共有した。・国の検討したIR導入可能性調査の資料、カジノ管理委員会施行規則案のパブリックコメント及びそれへの回答等を検討することにより、我が国における受入態勢の問題を把握した。(カジノ事業者の負担、地元自治体の負担等) ・MGM(大阪IRの事業推進者候補)との協力体制を構築し、2022年度の訪問調査への協力を依頼した。1月には予備的質問票を送付(現在回答待ち)、3月には日本側代表者との打ち合わせを行った。・大阪府市IR推進局とのコンタクトを取り、住民説明会と同様の説明を聴き、率直な意見交換を行うことにより行政側の状況を把握した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度に引き続き、新型コロナウィルス感染症のため、各研究者は自宅での文献調査が中心となり、渡航の計画を断念することになったため。 (北波先生)マカオ、シンガポール渡航の計画を断念、マカオ、シンガポール等のカジノにつき文献調査を行った。質問を検討中。 (三島先生)整備法立法経緯を調べる。株主の背面調査や融資業務については、銀行法をベースにしているらしいことが分かる。また、関空のスキームも参考にされている。 (清水)前半は国内研修員、2020年度の成果を含めて既存のゲーミング産業についての考察を纏めた。後半は紀要の原稿作成(国内研修員の成果物、本研究の資料となる。)
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は3年目であり、渡航を予定し、本格的に研究を行う。 北波:シンガポール、マカオに加え、韓国を調べる(1960年代、外貨獲得を目的に、パチンコ類似も含めたカジノを解禁、ターゲットとする客層と実際の客層の違い、成果を調べる) 三島:これまであまり議論されないまま法制化された部分の問題点を中心に研究を進める。 清水:会計と税務。特に収益性確保のための条件を探る。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症拡大による渡航禁止により、訪問調査ができなかったことによる。次年度使用額及び2022年度分は、2022年8月に計画している渡米による訪問調査で支出予定である。
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