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2020 年度 実施状況報告書

冷戦期日本の「軍事化」の再検討:1950-70年代の北海道を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 20K02080
研究機関神戸学院大学

研究代表者

松田 ヒロ子  神戸学院大学, 現代社会学部, 准教授 (90708489)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード軍事化 / 自衛隊 / 北海道
研究実績の概要

本研究は、1950年代から1970年代を中心とした冷戦期日本の「軍事化」のプロセスを、① 敗戦経験と自衛隊の創設 ② 自衛隊と地域社会の一体化の過程 ③ 社会運動(市民運動)による反戦平和運動の影響力 に着目して明らかにする。これらの調査研究を通じて、戦後日本の平和国家のアイデンティティを批判的に検証すると共に、冷戦が人びとの生活にとってどのような意味を持っていたのか考察することが本研究の目的である。本研究は、自衛隊の前身である警察予備隊、保安隊が創設された頃から、国防の最重要拠点のひとつと考えられていた北海道を主な調査対象とする。
2020年度は新型コロナウィルスの蔓延により当初計画していた資料調査、インタビュー調査ともに実施することが難しかった。しかしながら、全国的に比較的状況が落ち着き、図書館や博物館などの公共施設が通常通り開館していた2021年3月に、北海道名寄市図書館において資料調査を行うことができた。郷土資料室において関連する資料を閲覧、複写した他、マイクロフィルムで『名寄新聞』を閲覧し必要部分を複写した。また旭川図書館においても資料を閲覧、複写した。また『名寄市史』の編集委員の方から編集方針や資料の所在について情報の提供を受けた。
また、戦後日本社会の軍事化における大衆文化(ポピュラーカルチャー)の役割について、特に1950年代から80年代に日本各地で開催された「防衛博覧会」に着目して資料を収集した。2020年8月に防衛博覧会の出展に関与した乃村工藝社の資料室を訪問し、資料を閲覧、必要部分を写真撮影した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルスの蔓延防止により、資料調査を予定していた図書館が閉館、あるいは開館時間の大幅な短縮がなされたため、図書館での資料調査が難しかった。

そもそも県を超えた移動が制限されていたため、特に感染状況が深刻な時期が続いた北海道を訪問すること自体を自粛せざるを得なかった。

また本調査では70歳以降の高齢者へのインタビュー調査を多く予定していたが、現状では対面でのインタビュー調査を実施することは難しく、パソコンやインターネットに不慣れな方が多い年代の方にオンラインでインタビューすることもできなかった。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルスの感染状況を見ながら、予定していたスケジュールを必要に応じて柔軟に変更しつつ、できるところから資料調査とインタビュー調査を進める。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染拡大のため予定していた出張などが実施できなかったため。
感染状況を見て2020年度にできなかった調査を実施したい。

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公開日: 2021-12-27  

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