研究課題/領域番号 |
20K02121
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
森下 直紀 三重県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40589644)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | カナダ水俣病 / オーラルヒストリー / カナダ先住民 / 環境史 |
研究実績の概要 |
2022年度は新型コロナウィルスの蔓延状況は緩和しつつあったが、所属先規定により海外における現地調査は引き続き不可能な状況であった。したがって、国内で可能な限り研究の遂行に努めた。 【文献渉猟】立教大学共生社会研究センターに保存されている資料の渉猟を複数回実施した。特に、日加の被害者及び研究者間の関わりについて知見を深めることができた。 【聞き取り調査】アニシナベ先住民のコミュニティに6年に渡って生活した人物に会い、当時の状況について聞き取り調査を実施した。 【オーラルヒストリーの報告準備】2017年に国内で実施したシンポジウムを元に、3人のアニシナベたちの歴史語りを紀要に報告するため、文書作成と公表の同意を得る作業を行なった。この歴史語りには、すでに故人となった元首長の言説が含まれ、特に当該首長が中心となったカナダ政府、州政府、加害企業等との合意文章は、その後の和解や補償の方向性が示されている。 上記聞き取り調査において、聞き取り対象となった人物は、当該合意文章の交渉現場にも参加しており、当時の状況を知るうえで貴重な機会となった。また、立教大学における文献渉猟はまだ途上であるが、当時の社会状況を知るうえで重要な文献を発見することができた。2023年度は、途上となっている立教大学における調査に加え、国内の現存する資料の調査を継続するとともに、国外調査を実施し、本研究が必要とする資料の充実を図っていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
引き続き新型コロナ禍の影響により、国外調査が実施できなかったため
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染症への対応が緩和され、所属機関においても国外調査が可能となったことを受け、本年度は国外調査が当初予定通り実施できる見込みとなっており、研究の進捗が図れるものと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度同様に、当該年度も本研究の遂行において重要な海外調査が実施できなかったため次年度使用額が生じた。本年度は海外調査が実施できる見込みであるため、調査の進捗のために使用を計画している。
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