研究課題/領域番号 |
20K02125
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
鄭 雅英 立命館大学, 経営学部, 教授 (90434703)
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研究分担者 |
金 早雪 大阪商業大学, 経済学部, 教授 (20186307)
朴 一 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (70208734)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 韓国民主化運動史 / 在日韓国学生同盟 / 中国朝鮮族と文化大革命 |
研究実績の概要 |
コロナ感染症拡大により全体的なスケジュールは遅れ気味だったが、8月より研究会を3回と在日韓国人学生組織参加者へのインタビュー調査を3回行い、コロナ感染が当分続くことを前提とした本研究活動の方向性についても議論を続けている。 第1回研究会(8月18日、立命館大学衣笠キャンパス)では本研究活動計画の概要と当面の予定に関する議論のほか、関連資料収集に関して鄭雅英が報告した(参加5名)。第2回研究会(9月19日大阪商業大学梅田キャンパス)では鄭雅英が「草創期の在日韓国学生同盟」について報告(参加4名)。第3回研究会(12月19日大阪商業大学梅田キャンパス)では金友子氏(立命館大学)より「在日韓国人社会運動とジェンダー」のテーマで報告を受けた(参加者5名)。在日韓国学生づ名の活動史については、鄭雅英が1950‐1960年代、朴一が1970年代、金早雪が1970年代以降および在日韓国人社会運動とジェンダーについて担当することを確認した。韓国学生運動史との関連については3名で取り組むこと、中国朝鮮族と文化大革命は鄭雅英が主として担当するが、現地調査が可能になった際は3名で関与する。 インタビュー調査は1月24日、3月6日、4月6日の3回に行ったが、対面インタビューはコロナ感染症の状況如何でもあり、当初の予定より大幅に遅れている。 韓国と中国で予定していた現地でのインタビューと資料収集活動も困難な状況であり、鄭雅英は中国文化大革命と中国朝鮮族に関する日本国内で収集可能な資料を点検した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染症拡大により、2020年度前半は当初予定していた対面による研究会やインタビュー調査を延期せざるを得なくなり、4月に予定していた第1回研究会を8月に、夏ごろを想定していたインタビュー調査開始を2021年1月に変更した。 研究会とインタビュー調査は1950‐70年代における在日韓国学生同盟の活動内容と資料研究に関わるものであり、中国朝鮮族の1960年代文化大革命時の状況研究については日本国内の資料調査にとどまっている。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ感染症状況を見据えつつ、可能な条件下で研究会とインタビュー調査を継続する。インタビュー活動については、日本に居住する中国朝鮮族の文化大革命経験者からの聞き取りも計画中でインタビュー可能者の人選も進んでいるが、日程やインタビュー方法は未定である。 2021年度後半に、国際高麗学会日本支部または朝鮮族研究学会にて中間的な報告、または論文掲載を目指している。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症拡大に伴い、計画していた韓国および中国における現地調査・資料収集が行えなかったことと、日本国内におけるインタビュー調査にも支障が発生し、当初に想定していた通りの研究活動が十分に行えなかったため。
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