2019年と2020年、阪神・淡路大震災被災地にある関西学院大学が災害記憶の継承について意識調査を実施した。その研究をもとに、インドネシア・ジャワ島のムラピ火山災害被災地周辺の大学およびコミュニティ・ラジオ局と共同で、災害記憶の継承における地域メディアの有効性を明らかにする研究を実施した。比較の結果、災害記憶を伝える効果的な手段については、テレビ・ドキュメンタリー映像、学校教育がともに高い比率を示した。ただ、日本では被災者による語り、インドネシアではオンライン・メディアが支持される傾向を示した。
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