研究課題/領域番号 |
20K02131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
西阪 仰 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 名誉教授 (80208173)
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研究分担者 |
早野 薫 日本女子大学, 文学部, 准教授 (20647143)
小宮 友根 東北学院大学, 経済学部, 准教授 (40714001)
黒嶋 智美 玉川大学, ELFセンター, 准教授 (50714002)
須永 将史 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (90783457)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 行為 / 知識 / 知覚 / 権利と義務 / 関連集団の仕切り / 会話分析 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,知識や権利義務の非対称的配分を参加者自身がどう管理しながら,自分らの行為をどう管理するのか,および,知識や知覚を互いに帰属し合いながら,参加者たちはいかに行為を成し遂げているのか,という2つの問に答えることである.そのために,会話分析の方法を用いた. 本研究の研究成果は,次の3点にまとめられる.1) 知覚は環境に関する情報を収集するだけではなく,行為の意味を構成すること.2) 細かく見ることは,特定の行為のための,より詳細な情報を収集するだけではなく,特定行為の意味を構成すること.3) 参加者たちは,提案や同意を管理するために,自分たちの間の仕切りを維持・変更すること.
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言葉の使用が単に情報の伝達であるだけではなく,特定の行為タイプを構成することは,よく知られている.その一方,知覚も,単に特定行為遂行のために情報を収集するだけではなく,特定の行為タイプを構成する.このことを初めて明確に示した本研究の学問的意義は大きい. 本研究は,おもなデータとして,2011年3月の福島第一原発の爆発事故の直後,地域全体で避難し,その後地域に戻ってきた当該地域の住民の活動をビデオに収めたものを用いた.未曾有と呼ばれた事故から10年経ったなかでの地域住民の日常生活の一端を提示できたこと,このことの社会的意義は大きい.
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