研究課題/領域番号 |
20K02149
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
辻 竜平 近畿大学, 総合社会学部, 教授 (40323563)
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研究分担者 |
濱崎 友絵 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (90535733)
茅野 恒秀 信州大学, 学術研究院人文科学系, 准教授 (70583540)
相澤 真一 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (00456196)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 伝統文化 / 階級・階層 / 聞き取り調査 / 御柱祭 |
研究実績の概要 |
2020年度(初年度)は,新型コロナウイルスの蔓延のため,同年度中にインタビューを中心とした計画は断念せざるを得なかった.2021年度から,本格的に始動した.前期のうちにオンライン会議を何度か持ち,研究計画を中心に,広く伝統文化一般を扱うべきか,対象を絞り込むべきかや,それぞれの場合に,どのような調査が可能か等についてブレインストーミングを行った. 2021年9月に合宿形式の全体会合を持ち,研究計画の見直しを行った.当初の研究計画は,予算が絞られたこともあり,中途半端なものになる危険性が指摘された.議論を重ねながら,最終的には,長野県諏訪地域で行われている伝統行事である御柱祭が2022年に行われることから,これに携わる人々に焦点を絞ることとした.研究分担者2名が信州大学に勤めており,研究代表者も信州大学に勤務経験があることから地の利もあり,これが適当と判断した. その後も,時折オンラインで進捗状況を確認した. 2021年度中は,信州大学勤務の2名を中心にして,御柱祭に関わる資料等を集めながら,御柱祭に関わる人々のインタビューを行った.文字起こしを行って,これを共有した. インタビューの内容は,御柱祭の準備状況をはじめ,地域の中でどのような人がこれに関わり,どのように役割分担がなされているのか,などであった.また,数え年で7年(6年)に一度の祭であるが,祭の内容や,関わる人や分担がどのように変化してきたのかという点についても聞き取った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
採択から2年目だが,実質的に1年目である.2021年9月に研究計画を再考してからは,資料収集やインタビューなど,おおむね計画どおりに進んでいる.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,長野県諏訪地域の市町村(諏訪市,下諏訪町,岡谷市,茅野市,原村)において,御柱祭への関わりについて,当該市区町村の一般市民に対するランダムサンプリング調査を実施する予定である. おおむね,夏頃までに調査票を作成し,サンプリングや調査票印刷を経て,御柱祭がほぼ終わる晩秋頃に調査票を発送する予定である. その後は,入力作業と分析を行っていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は,新型コロナウイルスの蔓延のため,2021年度以降に計画が順送りとなった.そのため,2022年度の研究を十分に行うためにも,2021年度の使用額を控えていた.
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