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2023 年度 実施状況報告書

リニア開発主義の構造と主体――名古屋駅周辺の再編をめぐる開発体制の検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K02159
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

林 浩一郎  名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (80736645)

研究分担者 木田 勇輔  椙山女学園大学, 文化情報学部, 准教授 (70760734)
植田 剛史  愛知大学, 文学部, 准教授 (30709267)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードリニア開発主義 / 新自由主義/ケインズ主義 / リニア・インパクト / 名古屋駅 / リノベーション / 都市コミュニティ / 都市政治 / 都市空間
研究実績の概要

(1)質問紙調査の集計、報告書の刊行、データ分析:2023年2月に名古屋市中村区・西区在住の住民を対象に「名古屋駅周辺のまちづくりに関する調査」を実施し、合計で607名より回答を得た(有効回収率30.84%)。2023年度前半には単純集計を行い、その報告書をウェブ上で公開した。また、メンバーが各自でデータの分析を行い、その結果を持ち寄って研究会で検討した。分析結果の一部は、9月に行われた日本都市社会学会の大会で発表した。今後さらなる分析を進める予定である。
(2)日本都市社会学会での研究報告:質問紙調査の結果を受けて、日本都市社会学会大会で、「リニア開発主義のローカルな受容」に関する報告を行った。「誰が開発に賛同しているのか」(木田)、「潜在的な抵抗の担い手はどこにいるのか」(植田)、「新たな内発的発展の萌芽」はどこにあるのか(林)を論じた。
(3)理論的枠組みの検討:リニア新幹線開発と具体的な都市変容との結びつきを理解するために、①開発主義と国土計画/地域開発、②フロー/モビリティと都市空間、③インフラストラクチュアと都市の物質性をめぐる研究系譜を検討した。統合的な理論枠組みの構築を目指して、理論的検討は次年度も継続する。
(4)その他の業績:『日本都市社会学会年報』に「名古屋駅裏のまなざし」(査読付き)が掲載された。また、名古屋都市圏研究会や名古屋駅西アーカイブスで、名古屋駅西に関する研究報告やアウトリーチ活動を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

理論的枠組みについて公開研究会を開催する予定であったが、年度内に開催できなかったため。

今後の研究の推進方策

(1)名古屋駅西の都市コミュニティ調査:名古屋駅西地区のコミュニティ調査の成果を書籍として刊行する予定である。
(2)①開発主義と国土計画/地域開発、②フロー/モビリティと都市空間、③インフラストラクチュアと都市の物質性をめぐる研究系譜に関する研究報告会を開催予定である。

次年度使用額が生じた理由

科研期間を1年間延長したため。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 名古屋駅裏のまなざし――戦後闇市の創造的破壊2023

    • 著者名/発表者名
      林浩一郎
    • 雑誌名

      日本都市社会学会年報

      巻: 41 ページ: 70-87

    • 査読あり
  • [学会発表] 名古屋駅裏のまなざし――恥と誇りの戦後2024

    • 著者名/発表者名
      林浩一郎
    • 学会等名
      名古屋都市圏研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 誰が開発に賛同しているのか――リニア開発主義のローカルな受容(1)2023

    • 著者名/発表者名
      木田勇輔
    • 学会等名
      日本都市社会学会大会第41回大会
  • [学会発表] 潜在的な抵抗の担い手はどこにいるのか――リニア開発主義のローカルな受容(2)2023

    • 著者名/発表者名
      植田剛史
    • 学会等名
      日本都市社会学会大会第41回大会
  • [学会発表] 新たな内発的発展の萌芽――リニア開発主義のローカルな受容(3)2023

    • 著者名/発表者名
      林浩一郎
    • 学会等名
      日本都市社会学会大会第41回大会
  • [学会発表] 内からのまなざし、外からのまなざし2023

    • 著者名/発表者名
      林浩一郎
    • 学会等名
      名古屋駅西アーカイブス
  • [図書] 名古屋駅西地区における公民連携の展望――リニア・インパクト最大化を目指して2024

    • 著者名/発表者名
      社会調査実習林班
    • 総ページ数
      80
    • 出版者
      名古屋市立大学人文社会学部
  • [備考] 名古屋駅周辺の まちづくりに関する調査

    • URL

      https://nagoya-station-area-research.jimdosite.com/

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公開日: 2024-12-25  

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