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2022 年度 研究成果報告書

家族責任規範の構築・脱構築ー多様化するケアラー支援のためのメタ分析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K02172
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関立命館大学

研究代表者

斎藤 真緒  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70360245)

研究分担者 宮川 淑恵 (濱島淑恵)  大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (30321269)
津止 正敏  立命館大学, 産業社会学部, 特任教授 (70340479)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードヤングケアラー / 若者ケアラー / 子ども・若者ケアラー / ケアラー支援 / 家族ケア責任 / 家族主義 / ケアの倫理
研究成果の概要

本研究では、ヤングケアラーおよび男性介護者に関するアクションリサーチを基軸としながら、日本においてどのように、家族ケア規範意識が、ジェンダーや世代を超えて、浸透しているのかを検討してきた。ヤングケアラーの介護殺人事件に注目し、若い世代にも、家族ケア規範が強く内面化されている実態を明らかにした。
同時に、ケアラー支援においては、ヤングケアラー支援と全世代のケアラー支援が分断される傾向にあることを明らかにした。18歳を境界とする大人/子どもという年齢区分によって、子どものみがケア責任を免罪され、18歳以上の大人はケア責任を強化される可能性があることを指摘した。

自由記述の分野

家族社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、ヤングケアラー支援は、政府のこども政策の中でも最も注目される社会課題の一つとなっている。社会的・政治的関心が高まる中で、年齢区分することなく、全世代のケアラー支援の必要性を明らかにした点、およびケアラー支援という新しい福祉政策が、家族主義的福祉政策を主軸とする日本において、どのような転換を必要としているのかを明らかにした点は、今後の子ども政策を含む福祉政策の方向性を検討するうえで、重要な知見になりえたと考える。

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公開日: 2024-01-30  

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