研究課題/領域番号 |
20K02211
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
舟木 紳介 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (50315842)
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研究分担者 |
濱野 健 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (40620985)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | デジタルストーリーテリング / クリティカル多文化実践 |
研究実績の概要 |
令和2年度は、前半は主にクリティカル多文化実践に関する文献やオーストラリアの移民定住支援分野におけるソーシャルワークに関する文献について、分析を行った。今年度はコロナウイルス感染症の世界的な蔓延の状況下において、当初予定していたオーストラリアでのデジタルメディアに関する先進事例調査や文献収集調査が中止となった。その代替え措置として、オーストラリアの共同研究者らとはビデオ会議システムZoomによる定期的な協議を行う整備を行った。また、日本国内の多文化共生施策とデジタルメディア実践の事例を検討するために、多文化共生に関わる研究会及び外国人当事者や多文化共生に関する研究者らへインタビュー調査を共同研究者らとともに実施し、多文化ソーシャルワーク実践に関する専門的知識の提供を受けた。特にコロナ禍の状況において、日本国内に在住する外国人当事者の人たちがどのような困難や課題を抱えているかについて、最新の動向を聞き取ることができた。次年度もコロナウイルス蔓延の影響下で、海外訪問調査や対面によるワークショップが困難であることが予想できるので、初年度にオンライ ンによるデジタル・ストーリーテリング・ワークショップを試験的に福井県内のソーシャルワーカーらと共に実践し、効果を検証した。そして特にデジタル・ストーリーテリングのシナリオ制作部分については、オンライン上においても十分に効果的な実践ができることが明らかになった。2021年1月には、デジタルストーリーテリングに関する学生対象の研修会を複数回実施し、その後、福井県内のソーシャルワーカーとともにオンラインDSTワークショップ実施に向けた準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナウイルス感染症の影響によって、計画していたオーストラリアでの現地訪問調査を延期した。その代わりにオンラインによる研究会やインタビュー調査を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
コロナウイルス感染症の影響によって、計画していたオーストラリアでの現地調査が困難であることが予想される。代替え措置として、日本国内における多文化共生施策に関連した調査をオンラインで行うことを計画している。また、オンラインによる多文化共生に関する研究会も複数回計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は海外調査が延期となったが、2021年度も海外調査が困難なことが予想される。オンラインによるインタビュー調査及び国内調査に切り替える計画をしている。
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