水俣病は、1956年の公式確認から67年が過ぎ、胎児性・小児性水俣病患者たちは高齢化が進み、これからの生活をどう送るかが課題となっている中、彼らが主体的な選択をし、尊厳を持った生活を送るためには何が必要であるかを理解するために、彼らが主体的に取り組みを続けている自立を求める運動を明らかにすることができた。それによって、胎児性・小児性水俣病患者は、介護が必要になっても、近親者の保護下でなく、自らが選択した介護などによって生活を送ることが、本人主体と尊厳を持った生活につながっていることが一部ではあるが明らかになった。
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