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2022 年度 実施状況報告書

地域高齢者の運動教室参加によって社会的フレイルを予防することはできるか?

研究課題

研究課題/領域番号 20K02245
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

石崎 聡之  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (60321395)

研究分担者 石原 美彦  東京電機大学, 未来科学部, 助教 (40761557)
石崎 順子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60381430)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード地域高齢者 / フレイル / 運動教室 / 健康増進
研究実績の概要

健康長寿社会の実現に向けてはフレイルの予防および改善が非常に重要である.特に,社会的フレイルは個人の健康問題にとどまらず,地域の活力低下に繋がる社会的な課題となっており,フレイルの早期発見・早期介入にとどまらず,生活機能が高いうちからの一次予防が重要である.
本研究では,社会的フレイル予防に向けた介入ツールとして身体機能向上を目的とした運動教室に着目し,より効果的な支援プログラムの開発に加え,元気なうちからの社会的フレイル予防への有効性を実証することを目的としている.
1年目(R2年度)は過去に開催した運動教室への継続的参加者を対象とし,継続的参加理由や日常生活における変化の実感についてフォーカスグループインタビュー(FGI)を実施し,継続的・主体的な参加を促すための要因を明らかにした上で,次年度の運動教室プログラムに反映させる予定だった.しかし、新型コロナの影響により,FGIの実施および対面での運動教室が困難となった.このようなことから,当初の予定を短縮し,オンラインでの運動教室を実施することとし,研究対象者からアンケート調査を行った.
2年目(R3年度)も新型コロナ禍が影響し,対面による運動教室実施は開催できなかったが,引き続きオンラインでの運動教室を実施した.自宅での課題実施群と運動効果の比較検討を行い,併せてテキストマイニングや共起ネットワークを用いた分析を行った.
3年目(R4年度)についても,リスク管理の観点からZoomを用いたオンライン運動教室を継続し,自宅での課題実施群との運動効果の違いについて引き続き検討を行った.さらにオンライン群では運動教室後にブレイクアウトルームを利用した参加者間での交流を付加し,その効果についても検討を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ピークは過ぎたものの,コロナ禍の影響が続いており,リスク管理のため対面での運動教室は実施できなかった.しかし,参加者の協力もあり,オンライン運動実施群,自宅での課題実施群,対照群にグループ分けを行い,運動教室の効果について検討を深めることができた.

今後の研究の推進方策

3年間の成果を踏まえて運動プログラムの作成を行い,対面での運動教室を立案・実施していく.運動教室の前後には体力測定,生理学測定,アンケート調査などの各種測定を実施し,運動プログラムの効果検証を行っていく予定である.
昨年度の結果については,関連学会での発表ならびに学会誌への論文投稿を予定している.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響により,対面での運動教室が未だ実施出来ていない.そのため,当初予定していた消耗品等で購入することが出来なかった.
今年度は対面での運動教室実施を計画しており,未使用額分を今年度中に使用する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Effects of an online exercise program on the physical fitness of older adults2023

    • 著者名/発表者名
      Satoshi ISHIZAKI, Asuka NAKAMURA, Yoshihiko ISHIHARA, Junko ISHIZAKI, Shuichi MACHIDA, Hisashi NAITO
    • 学会等名
      13th International Conference on Frailty and Sarcopenia Research
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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