研究課題/領域番号 |
20K02266
|
研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
越智 あゆみ 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (60445096)
|
研究分担者 |
細羽 竜也 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (40336912)
岡田 隆志 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (40874326)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 精神保健福祉士 / 資質向上支援策 / 自己教育力 |
研究実績の概要 |
本研究は,「主体的・自立的に学習する技能や態度」を指す「自己教育力」に着目して,精神保健福祉士の資質向上支援策の構築と効果検証に取り組むものである。 申請者らは,2017年度からの科研費研究(「精神保健福祉士の資質向上を促進するキャリアラダー開発と支援策の評価に関する研究」。以下,前回科研費研究)で,「精神保健福祉士のキャリアラダー」と「ワークシート」(通称:さくらセット)を開発した。このさくらセットを活用し,法人に所属する全ソーシャルワーカー(精神保健福祉士,社会福祉士)の資質向上を図る組織的な取り組みを開始した社会福祉法人がある。本研究では,この社会福祉法人の協力を得て,さくらセットの組織的導入によって生じた変化や成果,今後取り組むべき課題などを,所属レベル・個人レベルで経時的に明らかにする調査研究に取り組むことを計画した。 これまでに,計3回(開始後3か月・6か月・12か月)のアンケート調査と,2回(開始後6か月・12か月)のフォーカス・グループ・インタビュー調査については,調査実施日時点での全対象者に協力を得ることができた。全調査の終了後,調査協力を得た法人での調査研究報告会をオンラインで開催した。開始後6か月までの調査結果を論文にまとめて投稿を行ったところ,2023年10月発刊の『精神保健福祉』誌に掲載された。 当該研究は,これまでおおむね順調に進展していると考えるが,「補助事業の目的をより精緻に達成するための研究の実施(追加(再現)実験の実施や学会参加、論文投稿など)」を理由として,事業期間を2024(令和6)年度までとする延長申請を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前述の通り,計3回(開始後3か月・6か月・12か月)のアンケート調査と,2回(開始後6か月・12か月)のフォーカス・グループ・インタビュー調査を,調査実施日時点での全対象者に協力を得て実施することができた。また,全調査の終了後には,調査協力を得た法人での調査研究報告会も開催することができた。さらに,開始後6か月までの調査結果を論文投稿し,2023年10月発刊の『精神保健福祉』誌に掲載された。
|
今後の研究の推進方策 |
開始後12か月のアンケート調査とフォーカス・グループ・インタビュー調査の結果については,論文投稿に向けて準備を進めている。2024年度が最終年度となるため,研究成果の総括にも取り組む。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は,Zoomなど新型コロナウイルス感染拡大防止のために普及したオンライン会議システムを活用することで,旅費が不要になるなどしたため,次年度使用額が生じた。2024年度は最終年度となるので,総括に向けて,文献を集めたり,関係資料を共有していくための経費などとして活用していきたい。
|