研究課題/領域番号 |
20K02268
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
中田 雅美 中京大学, 現代社会学部, 准教授 (10469257)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 過疎地域 / 集落 / 中間支援機能 / ソーシャルワーカー |
研究実績の概要 |
研究開始3年目にして少しずつ研究活動を再開することが可能となった。 本研究課題に関わる踏査・聞き取り調査として、山形県遊佐町(少年議会)、北海道札幌市及び積丹町、高知県内の集落及び高知県中山間地域対策課を訪問できたこと。そして地域課題の解決に大きな役割を果たすと考えているソーシャルワーカーについて、韓国釜山を訪問し、ソーシャルワーカーへの聞き取りを実施できたことは大きな成果であった。引き続き調査を続けるとともに、研究成果の報告につなげていけるように努めていきたい。 また日本社会福祉学会において、3年ぶりの対面で「過疎地域における地域包括ケアシステムに関する一考察 ― 集落(行政区)単位の地理情報データ分析を通して ―」と題した口頭発表を行うことができた。このことは、これまでの研究成果の報告とともに、今後の研究の推進に向けた意見交換や議論を研究者間でおこなえたという意味で非常に重要な成果であった。 引き続き本研究の主題である、社会資源が乏しいといわれる過疎地域であるからこそ求められる中間支援機能を解明し、「集落」単位での課題解決モデルを開発することを目的に研究を進めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度は調査研究、研究成果報告ともに実施できたとはいえ、本研究課題全体としては順調に進捗している状況とはいえない。今年度中に発刊予定であった書籍(分担執筆)は2冊とも発行が遅れ来年度以降となるため、当該年度の研究成果としても十分ではない。
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今後の研究の推進方策 |
今後も積極的に本研究課題に関わる調査研究を遂行するとともに、研究成果の報告についても学会発表・論文執筆ともに進めていきたいと考えている。 あわせて、研究期間の延長も含めて本研究課題の研究計画についても見直しが必要であると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度より本格的に研究活動が再開されたとはいえ、研究開始当初2年間の研究費の次年度使用額の発生がここまで影響を与えている。次年度さらなる研究活動の充実(国際・国内学会での研究成果報告など)とともに研究期間の延長も含めて検討していく予定である。
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