本研究は、フィジー共和国を対象として西欧ルーツのソーシャルワーク専門職教育の伝播と、ソーシャルワーク教育を受けていない人々の支え合いによる活動について、南太平洋大学に保管されている文献や実践家、教育者へのヒアリング調査を実施、その異同を分析したものである。文献からアジア太平洋地域のソーシャルワーク教育のインディジナイゼイションの流れにあった1970年に独立したフィジーは、独立当初から人材育成としてソーシャルワーク・ワークショップを実施していた。ニュージーランドのソーシャルワーク教育の影響も大きい。またソーシャルワーク教育を受けていない人々の相互扶助活動も社会開発の一環で実施されていた。
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