研究課題/領域番号 |
20K02286
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研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
馬場 保子 長崎国際大学, 人間社会学部, 研究員 (70623205)
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研究分担者 |
今村 嘉子 東京医療学院大学, 保健医療学部, 准教授 (00585143)
横山 加奈 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (20551683)
新田 章子 鎮西学院大学, 現代社会学部, 研究員 (30457501)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 離島・僻地 / アドバンス・ケア・プランニング / エンディングノート / 民生委員 / 地域づくり |
研究実績の概要 |
今年度も新型コロナウィルス感染症の影響でフィールド調査が行いにくい状況であった。しかし、長崎県看護協会の離島就業看護職研修で、これまでの研究成果をもとにACPについて報告する機会をいただいた。参加者の受講動機としては、テーマに関心があることや、看護実践に役立てたいからであった。離島看護師の強み、地域の強みを再確認できる内容であったと評価をいただいた。離島の自治体でもエンディングノートを作成しており、医療機関で活用していることがわかった。 昨年度行った調査で、エンディングノート書き方講座に参加した高齢者の11.9%は、エンディングノートをほぼ完成させていた。エンディングノートを完成させておらず、書こうと思うが書けないのは、女性、後期高齢者に多く、そのうちの42.9%はエンディングノートに取り組みたいと回答していた。エンディングについて“書くこと”を目的とせず、人生について語り合うきっかけをつくること、大切にしたい思いを家族と共有する機会を作るようなアプローチが必要である。今年度は、A市の長寿介護課、地域包括支援センター、社会福祉協議会、在宅サポートセンターと協力しながらエンディングノートの改訂版の作成を行った。ACPについて関心を持ってもらえるように、エンディングノートの巻末に切り取って使用できるオリジナルの『ACPカードゲーム』を付録として追加した。自治体のホームページからダウンロードできるようにして、手軽に取り組めるようにした。2023年4月の市民公開講座で、改訂版エンディングノートについて紹介した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
離島・僻地におけるACPの現状と課題について民生委員を対象に質問紙調査とインタビュー調査を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により2020年同様にフィールド調査が行えない状況であった。そのため2022年度は、調査フィールドを変更し、ACP推進のために取り組んでいる自治体と協力してエンディングノートの改訂版および「ACPカードゲーム」の作成を行った。
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今後の研究の推進方策 |
ACPの推進のためには、若い世代にもACPに関心を持ってもらうことや、ACPについて家族と共有するための働きかけが必要である。ACP推進のために取り組んでいる自治体、社会福祉協議会、在宅サポートセンターと引き続き協力しながら改定したエンディングノートとACPカードゲームを活用して、世代間交流が行えるような機会を企画する。参加者に対する調査を行うことで取り組みに対する評価を行う。 ACP推進事業について、それぞれの自治体でどのようなことに取り組んでいるのか、急変時のACPの意思表示の方法や、終活サポート事業について全国の自治体に対する質問紙調査を行い、現状を把握する。自治体で工夫して取り組んでいる事例についてまとめていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
質問紙調査を実施するための印刷費や郵送料、インタビュー調査を実施するための旅費や謝金が必要である。感染症の動向をふまえながら調査を遂行する予定である。
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