研究課題/領域番号 |
20K02288
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 神戸女子短期大学 |
研究代表者 |
畠山 由佳子 神戸女子短期大学, その他部局等, 教授 (60442331)
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研究分担者 |
加藤 曜子 日本医療大学, 総合福祉学部, 教授 (90300269)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | こども家庭支援 / Differential Response / 支援型対応 / ウェルビーイング / 子どもの安全安心 |
研究成果の概要 |
本研究は、地域の特性にあった市区町村における新たな支援型対応ケースマネジメント実践モデル(FARM)を協力自治体と共に開発し、試行と評価を行うことである。具体的には政令市3区と協働し、2021年11月~2022年2月(1区のみ12月~2月)に児童相談所より振り分けられた19ケースに対してFARMが試行され、評価された。評価方法としてプロセス評価とアウトカム評価を行い、質的・量的データを用いて包括的かつ多角的に評価した。本研究の成果により、2024年4月施行の新たな新制度におけるサポートプラン作成を中心とした市区町村でのケースマネジメントの展開に対する課題が浮き彫りとなったと言える。
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自由記述の分野 |
こども家庭福祉
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、児童相談所が受理した虐待通告ケースが市区町村に振り分けられた時、市区町村は「どのように対応すべきか」を実践モデルとして現場の実務者と共に開発し、それを試行し、評価するという、現場に根ざした研究となっている。支援対象となったケースを評価すると同時に、使い手である実務者や置かれている環境も評価の対象とした。ゆえに、実践モデルを試行する上での、共通理解の難しさや葛藤、衝突など実践上の生々しい課題や挑戦が浮き彫りとなった。今後、地域の子ども家庭支援の中心となっていく市区町村において、児童相談所の負担減少のためでない、地域でのこども家庭支援展開のための、多くの提言を盛り込んだ研究成果となった。
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