本研究の目的は、就業女性の未就学児の育児と認知症の親の介護のダブルケアの実態を明らかにし、仕事をしながら育児と介護を両立できる支援プログラムを開発することであった。ダブルケア実施者へのインタビュー調査の結果から、ダブルケア実施者は、【最優先の育児】【頑張らないで、割り切る介護】【一人になる時間は諦める】など6つの行動パターンをとっており、「優先度をつけるダブルケア」を実践していた。ダブルケア実施者への支援プログラムの重要な構成要素として、『気軽に頼れる居場所』『オンラインを活用とした被介護者への支援』の必要性が示唆され、地域在住高齢者を対象として、「オンラインを活用とした園芸活動」を実施した。
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