• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

社会的養護の比較歴史社会学的研究――日韓比較を通じた分析枠組みと指標の構築

研究課題

研究課題/領域番号 20K02303
研究機関日本女子大学

研究代表者

野辺 陽子  日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (50722518)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード社会的養護 / 里親 / 施設 / 親族 / 養子縁組 / 不妊 / 生殖技術 / 家族変動
研究実績の概要

4年目にあたる今年度は、コロナ禍のため実行できなかった現地調査にやっと着手することができた。夏季休暇中に渡韓し、養子縁組の支援団体(韓国養子縁組広報会)、不妊当事者の団体(韓国難任家族連合会)、里親養育の支援団体(ソウル家庭委託支援センター)を訪問し、現場で発生している様々な葛藤や、法制度や支援に対する意見、当事者の子どもの活動などについて聴取した。また、国会図書館で資料収集も行った。
その後、社会的養護を分析するうえで、おさえておくべき文脈として、決定的に重要である家族の変化について、韓国の学会がどのように論じてきたのかを分析するため、韓国社会学会、韓国家族学会、韓国家族関係学会の学会誌を中心にレビューを行った。10月の第96回日本社会学会大会では、研究協力者とともに「家族変動に関する議論の日韓比較」という連番報告を企画し、学会誌レビューの一部を発表した。
9月には日本家族社会学会で子どもに関する部会で司会を担当し、12月には梨花女子大学で行われた韓国家族学会に参加し、日韓両国の子どものケアに関する学術動向について情報収集に努めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本課題の初年度からコロナ禍となり、対応に追われて研究に取り組む時間が取れなかったことに加えて、この間、コロナで現地調査ができず、コロナ禍による研究の遅れがなかなか取り戻せないため。

今後の研究の推進方策

①理論的研究について論文にまとめ、投稿する、②現地調査を継続する、③韓国の学会で発表する、という3点を主に行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

初年度、2年目、3年目と現地調査ができなかったため、その未使用分が残っている。5年目の今年は、日韓の社会的養護の状況を国際的文脈から俯瞰するため、ヨーロッパ社会学会に参加し、子どもに関する研究について情報収集する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 家族変動に関する議論の日韓比較(1)――「ポスト近代」家族に関する議論を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      野辺陽子
    • 学会等名
      第96回 日本社会学会大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi