• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

がん患者の外見と生活の質の向上を目的としたアピアランス自己評価表の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K02307
研究機関東京工科大学

研究代表者

石橋 仁美  東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (30583900)

研究分担者 石橋 裕  東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (50458585)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードがん / ルックスケア / アピアランス / 評価表 / 作業療法 / 生活行為
研究実績の概要

2023年度は2つの研究を行なった。1つ目はルックスケア評価表の構成概念妥当性・基準関連妥当性・再検査信頼性を検証である。がんの診断により治療中、経過観察、寛解に至った18歳以上の成人500名を対象にオンラインによる質問紙調査を実施した。調査内容は基本情報(対象者の年齢、性別、がんの種別、治療内容、治療年数、勤務形態、治療に伴う副作用)、ルックスケア評価表、QOL-ACDである。現在、尺度の均一性の検討、一次元性の検討・構造的妥当性、内的整合性、基準関連妥当性について分析中である。
2つ目はがんリハビリテーションに関わる作業療法士へのアンケート調査である。全国のがん診療連携拠点病院に勤務する作業療法士を対象に、がん患者の作業療法におけるルックスケアの現状調査を行うことで、当該分野の現状と課題を明らかにする。作業療法士が勤務する施設にQRコードまたはURL付き研究依頼書を郵送し、オンラインアンケートを実施した。質問項目は大別すると1.がん患者のルックスケアに関わった経験のある作業療法士向けの設問、2.がん患者のルックスケアが未経験である作業療法士向けの設問があり、1.ではルックスケアを必要とする患者のがん種、性別、年代、病期、外見上の問題と対応方法、ルックスケアを行う上で困ったこと、ルックスケアにおける遂行度と満足度、ルックスケアの必要度に関する見解である。2.では、ルックスケアの必要度に関する見解と未経験である理由である。現在、アンケート調査は終了し、分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は同時に2つの研究が進んでおり、2024年度はそれらの分析と結果の公表の準備を行う。

今後の研究の推進方策

2024年度は、2023年度に行った2つの研究の分析結果を出し、学会発表や論文の投稿を行う。さらに、がん患者へのリハビリテーションに関わる作業療法士に依頼し、実際にルックスケア評価表を用いてもらいその結果を整理する。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は2つの研究を実施し、1つ目の研究は調査会社に依頼してがん患者を対象に行ったため調査会社への支払いが発生した。2つ目の研究ではアンケート依頼文の送料、アンケート回答者への謝金が発生した。分析や学会発表、論文投稿は2024年度実施するため、分析に使用する分析ソフトや学会参加費と旅費、論文の投稿費が発生する。さらに完成したルックスケア評価表をがん患者を対象に作業療法士に使用してもらうため、その際の謝礼としての費用にも用いる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 化粧業界×作業療法 化粧支援の開発と教育の充実2023

    • 著者名/発表者名
      石橋仁美
    • 雑誌名

      大阪作業療法ジャーナル

      巻: 37 ページ: 16-22

  • [学会発表] 終末期がん患者の外見の変化に苦痛を感じた家族と共に行った作業療法2024

    • 著者名/発表者名
      池知良昭,石橋裕,石橋仁美,田尻寿子
    • 学会等名
      第37回日本緩和医療学会学術大会 第29回日本サイコオンコロジー学会総会 合同学術大会
  • [図書] 終末期がん患者に対する緩和的作業療法2023

    • 著者名/発表者名
      池知良昭,田尻寿子,三木恵美,石橋仁美,他
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      協同医書出版社
    • ISBN
      9784763921529

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi