研究課題/領域番号 |
20K02310
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
呉 世雄 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (00708000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 開発型ソーシャルワーク / 開発的ソーシャルワーク / 社会起業 / 福祉コミュニティ / コミュニティケア / 社会福祉法人 |
研究実績の概要 |
2022年度は、社会福祉組織による地域福祉活動に焦点をあて、それら運営組織の経営戦略や開発型ソーシャルワークとしての意義に関する調査活動を行った。具体的には、日本と韓国におけるコミュニティケア(地域包括ケア、地域社会統合ケア)に関する制度政策の比較検討を行うと共に、社会福祉法人等がそれらの政策のなかでどのように位置づけられ、どのような機能を果たしているかについて文献研究及びヒヤリング調査を行った。また、8月に行った韓国調査では、社会保障情報院を訪問し、社会福祉情報システムの仕組みや運営の実際についてヒヤリングを行った。年金、医療、生活保護、福祉サービスの利用状況などの社会保障情報がデータベース化され、各事業の対象者の発掘や早期支援などに活用され、社会福祉制度の運営に大きな役割を果たしていることが分かった。また開発型ソーシャルワークにおいて欠かせない、予防的支援や多職種連携を促す支援システムづくりへの示唆を得ることができた。 以上の調査活動から得られた主な研究成果は、日韓の学会等で報告を行った。詳細は以下のとおりである。・呉世雄(2022.8)「日本における社会福祉法人制度の運営とアイデンティティ確保」2022年ソウル福祉フォーラム(ソウル市社会福祉協議会・オンライン参加)、・呉世雄(2022.11)「日本における孤独死の現状と対策」(韓国社会保障情報院2022年度学術セミナー@韓国社会保障情報院)、・呉世雄(2022.9)「韓国における社会的経済の展開と可能性ー仕事づくりから福祉のまちづくりへ」(韓日高齢者福祉研究会)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日韓におけるフィールドワークやヒヤリング調査などを順調に進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は、基盤研究(C)に加え、若手研究における独立基盤形成支援を受けており、当初計画していた日本と韓国だけでなく、米国も比較対象に加えている。なお、2022年度まではコロナ禍の影響により、米国調査は行うことができなかった。そのため、2022年度までだった研究期間を1年延長し、2023年度は主に米国における開発型ソーシャルワークに関する調査を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題は、基盤研究(C)に加え、若手研究における独立基盤形成支援を受けており、当初計画していた日本と韓国だけでなく、米国も比較対象に加えている。なお、2022年度まではコロナ禍の影響により、米国調査は行うことができなかった。そのため、2022年度までだった研究期間を1年延長し、2023年度は主に米国における開発型ソーシャルワークに関する調査を行う予定である。
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