起立性調節障害の児童生徒を対象とした居場所支援を継続開催することで、症状が重い時期には難しかった同年代の当事者同士でのリアルな交流を持たせることができた。また、ナナメの関係である学生ボランティアとの関わりから、参加者自身がロールモデルを見いだし、数年先の自分のイメージ化につなげることができた。 当事者へのインタビューを実施し、語りを分析した結果、本疾病を対象とした居場所が、友人関係の構築や心理的安定をもたらす場所となったことが明らかとなった。 本研究の実践を通して、運営を担う学生ボランティアの確保と育成、参加者の固定化、新たなメンバーの参加、活動の啓発や周知が課題として挙がった。
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