中年女性の3Dバーチャルボディ開発研究における体型データをもとに、アパレル設計及び学校教育等に役立つ中年女性用実物ボディを開発することを目的とした。分析の結果、中年女性を平均的な体型で捉えるのではなく、若者に近い体型と中年らしい周径が大きい体型に分けて検討する必要があることがわかり、体幹形状の実物ボディを2体制作することとした。人体には体表面に細かい凸凹が存在するため、そのままの形状では衣服設計用ボディとしては適さないことより、メーカーの意見も参考にして、衣服設計しやすい程度に体表面を平滑化する作業を繰り返し、若者に近い体型(TypeⅠ)と中年らしい周径が大きい体型(TypeⅡ)を完成させた。
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