ソルガムきび(ミニソルゴーおよびTDNソルゴーの二品種)を用いて健康の保持増進につながる三大アレルゲンを含まないパンの製造条件の検討および機能性成分の挙動の解明を目的とした。ソルガムきび粉の粒子径分布,糊化特性,レジスタントスターチ量および抗酸化性等の基礎特性について明らかにした。製パン材料として,粉の一部を馬鈴薯加工でんぷんとタピオカ加工でんぷんで置換すると比容積が大きくなり,パン内相のテクスチャーも改善した。ソルガムきび粉に含まれていたレジスタントスターチは,焼成後のパンではほとんど消失したが,抗酸化性は焼成後のパンにおいてやや低下したものの顕著な減少はみられなかった。
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