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2020 年度 実施状況報告書

買い物時の物品探索行為と認知機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K02398
研究機関西九州大学

研究代表者

仙波 梨沙  西九州大学, リハビリテーション学部, 講師 (30826574)

研究分担者 後藤 純信  国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (30336028)
上城 憲司  西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (90454941) [辞退]
井上 忠俊  平成医療短期大学, リハビリテーション学科, 助教 (60879782)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード地域在住高齢者 / 生活障害 / 認知機能 / 買い物
研究実績の概要

2020年度は,地域在住高齢者に自己記入式12項目のWHODAS 2.0での生活障害の調査とDASC-21での認知機能の調査,さらに買い物時の困りごとに対するアンケート調査を行った.これらの評価は短時間で聴取でき,COVID-19の感染のリスクを減らすことができるため使用した.43名の地域在住高齢者のうち3名がDASC-21による「認知症の可能性あり」の判定となった.WHODAS(生活障害)とDASC-21(認知機能障害)の合計点には正の相関が確認された.また,WHODASの合計点数とDASCの下位項目において認知機能およびIADLで相関を認めた.
DASCの「一人で買い物はできますか」との質問と関連があったDASCの項目は,「物忘れが多いと感じるか」「1年前と比べて物忘れが増えたと感じるか」「財布や鍵など物を置いた場所がわからなくなることがあるか」「5分前に聞いた話を思い出せないことがあるか」「一日の計画を自分で立てることができるか」「季節や状況にあった服を自分で選ぶことができるか」「バスや電車,自家用車などを使って一人で外出できるか」であった.
自由記載での買い物時の困りごとに関しては対象者の半数以上に記載があり,「物の位置がわからない」「荷物を持ち店内を移動することに苦労する」「支払いがうまくできない」「出口がわからなくなる」「いらないものを買ってしまう」「必要な物を買い忘れる」等の回答を得られた.
CVID-19の影響から,計画していた認知機能テストができていないが,時間がかからない評価を使用することで予備研究を行うことができた.買い物時の困りごととして,計画立案時に予測した「必要な物品を探せない」という課題を裏付ける結果であった.さらに一人で買い物ができるかどうかについては,記憶との関連が強い傾向を示し,買い物には記憶力への配慮が必要であることが明らかとなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の影響により、予定していた地域在住高齢者に集まってもらうことや、対面での時間がかかる認知機能評価が非常に難しい状況である。

今後の研究の推進方策

COVID-19の影響が収まればMMSEやTMTなどの時間を要す認知機能検査や買い物行為のシミュレーションを行う予定である。しかし、この状況が続く場合は、MMSEについては相関の高いDASC-21を使用することで認知機能の評価はできる。また、買い物行為のシミュレーションについても感染対策や個別対応を行うことで、データをとることはできる。

次年度使用額が生じた理由

学会や研究打ち合わせがすべてオンラインとなり旅費が発生しなかった。また、謝金等も発生しなかった。さらにデータを取りに行くことがあまりできなかったため交通費およびアルバイト代がかからなかった。2020年度できなかった認知機能検査を実施し次年度使用する予定である。アルバイトについても対応を依頼する計画である。

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公開日: 2021-12-27  

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