研究課題
基盤研究(C)
浸漬した大豆に水を加えて破砕した生呉を高周波パルス加熱することにより、大豆臭を低減した。27MH, 10 kWの短波帯電源を用いて、加圧容器内でパウチ食品を迅速かつ均一に加熱可能な水中短波帯加圧加熱装置を試作した。試作した装置でパウチ包装したおからを8分で150℃まで加熱することにより、おからのタンパクが結合して組織化物を形成することを確認した。
食品加工
大豆タンパク質の組織化物はこれまでエクストルーダー等の大掛かりな装置で物理的な混練を伴って作成されていたが、水中短波帯加圧加熱は小規模で物理的な混練を伴わずに組織化物を作製する独自性が高い加工技術と言える。また、10分以内におからを150℃まで昇温することで、大豆臭の生成を抑制するため、利用価値の高い食品素材を作成することが可能である。