「保健科」は教育課程の標準装備と考える必然性について、教科は、時代における公教育、教科体系のあり方は常に変化することを必然として改革のヴィジョンを示すことが必要である。近年の健康教育は、新自由主義的な政策と親和性をもち、個人の責任を基本原理とする行動主義に立脚している。これに対し、ヘルスプロモーションの「参加」の概念は「コミュニティに権限を与えること」、「パートナーシップ」等の考えに注目し、バラバラに解体されつつある 個とコミュニティを「参加」と「対話」によって再構成する。「ケア」を中心にした「つながりの健康教育」は、21世紀型の教育として新たに学びをデザインできる改革の可能性を指摘した。
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