• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

地域連携と人材育成を促進する新生児遠隔診療支援システムの有用性検証

研究課題

研究課題/領域番号 20K02428
研究機関京都大学

研究代表者

岩永 甲午郎  京都大学, 医学研究科, 助教 (90750547)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード遠隔教育 / 地域連携 / ICT / 遠隔医療 / 医療システム
研究実績の概要

本研究はICTを応用した遠隔医療支援および遠隔教育システムの有用性を検証するものである。研究では過去に運用した他医院との双方向通信用デバイスを利用した遠隔医療システムと遠隔教育用デバイスを統合したネットワークを構築し、実医療への応用を念頭に置いた医療コンサルトの運用を行うことでその有用性を検証する。
なお、本研究はすでに運用開始している京都市内施設(総合病院2施設,産科クリニック2施設)があり、その知見を活かして検証施設を増やす予定としている。現在までの他院のドクターカーへのスマートグラス配備も完了し、それぞれ運用検証を進めている。なお遠隔講習ツールはまだ整備が完了しておらず、現在設置予定のインターネット会議用プラットフォームやカメラ設備のほかに①遠隔地からリモコン操作可能なスピーカー埋め込み電子聴診器、②疑似パルスオキシメータ用合スマートフォンアプリ、③チーム行動分析用ソフト、④人工呼吸圧および胸骨圧迫圧測定システム、⑤E-learningに連結したセルフトレーニング装置の設置を進め、医学教育の側面でのデータ収集を進める。
2022年度はスマートグラスによる運用を地域の産科クリニック(一次医療機関)にも拡充しており、当初の【遠隔医療相談】の枠を超えたリアルタイムの【遠隔医療支援】に発展した研究計画に移行しつつある。なお、既存のパソコンでのDoctor-To-Doctorの遠隔診療に加えて、ウェアラブルデバイスによる緊急処置や隔離室での運用検証を進める。
なお、予算の都合上、限られた施設間での効果検証となるが、この場合には『遠隔医療支援を必要とする臨床イベント』が少ない場合には運用結果の分析が進まない恐れがある。この点はシステム構築と、地域間連携および遠隔ミーティングなどの運用検証にとどまる可能性があるが、引き続き遠隔教育システム運用を通じて、当初の研究計画の推進に努めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナウイルス感染拡大による他院への立ち入りが制限され、機器の配備と運用検証が滞っている。運用開始後の利用状況は、特にトラブルなく進めることができている。昨年遅延していたドクターカー配備スマートグラスは、2022年度に運用開始した。

今後の研究の推進方策

スマートグラスによる運用を地域の産科クリニック(一次医療機関)にも拡充しており、当初の【遠隔医療相談】の枠を超えたリアルタイムの【遠隔医療支援】に発展した研究計画に移行しつつある。なお、既存のパソコンでのDoctor-To-Doctorの遠隔診療に加えて、ウェアラブルデバイスによる緊急処置や隔離室での運用検証を進める。
なお、予算の都合上、限られた施設間での効果検証となるが、この場合には『遠隔医療支援を必要とする臨床イベント』が少ない場合には運用結果の分析が進まない恐れがある。この点はシステム構築と、地域間連携および遠隔ミーティングなどの運用検証にとどまる可能性があるが、引き続き遠隔教育システム運用を通じて、当初の研究計画の推進に努める。

次年度使用額が生じた理由

当該研究遂行のための物品購入および他施設での整備のための費用捻出が少額となった。これによる余剰金は2023年度の最終年度1年間での遠隔診療のセキュアな通信プラットフォーム利用料として算定する計画となった。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi