不確実で予測困難な現代社会において創造性は社会の発展に不可欠である以上に人の生き方にかかわる重要なものである。本研究は,芸術,科学等領域の熟達者を対象とし縦断的な調査を通し,既存の学びの在り方を再考するというアンラーン体験(学びほぐし)に着目し,対象者の熟達体験の詳細な分析を行うことにより,幅広い領域で活用可能な創造性学習方略を構築し,実践プログラムを提案することを目的とした。 研究の結果,創造性教育は,①それまでの自身の活動を振り返り,そこに課題性を見出す体験,②新たな視点からの多面的な理解に迫られる体験,および③今の体験から離れ問いを追求する体験,の蓄積によって構成される点が示唆された。
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