現象学的教育学の系譜につながるマックス・ヴァン=マーネンの理論をもとにしながら、学習者や授業者は授業の中でどのような経験をしているのかを語り合うことによって教育的思慮深さを教師に涵養し教育的タクトを発揮させようとすることを目的とした授業研究モデルを開発した。その際、共通認識を得るための静止画による授業場面の提示を効果的に行う方法を提示した。 また、遠隔地間でのあるいは時間差での授業研究を構想実施し、広大な北海道において専門家が小中学校の授業研究を効果的に行うためのモデルを提示することができた。 さらに、学校現場での授業研究に関する研究者の倫理に関わる問題群についての議論の端緒を開いた。
|