研究課題/領域番号 |
20K02516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川地 亜弥子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20411473)
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研究分担者 |
中谷 奈津子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00440644)
勅使河原 君江 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (60298247)
赤木 和重 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70402675)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | オーラシー(Oracy) / 言語教育 / 教育目標・教育評価 / 教育環境デザイン / ケア / 英国 / 話す・聴くことの教育 |
研究成果の概要 |
Oracy Cambridgeとオーラシー実践推進校School21(初等・中等・中等後教育の3つの学校で構成される多様な子どもたちが通う学校)は共同でオーラシーのフレームワークを開発し、身体、言語、認知的観点に加え、社会情動的観点を位置づけている。ウェールズのカリキュラムにおけるオーラシー調査報告書でも、認知的成果に加え、社会情動的成果が得られることが示され、評価・確認可能であることを複数の研究論文を根拠として示している。評価の難しさからいったん下火となったと指摘されてきたオーラシー育成について、新しい動向があることが明らかになった。パンデミックによって現地調査は限定的なものになった。
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自由記述の分野 |
教育方法学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英国では、オーラシーの育成を子どもの権利保障の一環として行っている。人間性の根源を重視し、貧困克服、子どもの権利保障(特に参加の権利、意見表明権・聴いてもらう権利)、話し合いによる新しい価値創造の観点等から研究が進められている。オーラシーを自然な発達に任せていては格差拡大につながること、移民や特別な教育的ニーズがある子どもたちも含めてすべての子どもに教えることができること、教えることで格差を縮小できること等の提起は、日本の教育政策にも大きな示唆を与え、社会的意義が大きい。権利保障としての教育と評価の関係について、米国とは異なる展開が示されている点は学術的意義が大きく、今後も研究が必要である。
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