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2022 年度 実施状況報告書

小学生は授業スタンダードをどのようにとらえているか

研究課題

研究課題/領域番号 20K02536
研究機関神戸大学

研究代表者

赤木 和重  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70402675)

研究分担者 下木 なつみ  神戸大学, 附属学校部, 特別支援学校教諭 (60901361)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード授業スタンダード / 小学生 / 教師
研究実績の概要

本研究の目的は,小学生を対象に授業スタンダードの認識について検討することであった。なお,本年度は,さらに目的を拡張し,小学生を指導する教師におけるスタンダードの認識や,特別支援学校・教師におけるスタンダードを脱構築するような授業実践についても検討し,多角的に授業スタンダードを検討することとした。本年度の実績は,大きくは,3点にまとめることができる。

1点目は,日本教育方法学会第58回大会において,「教師と子どもから見た授業スタンダード」というラウンドテーブルを企画・開催したことである。澤田俊也先生,前岡良汰先生,亘理陽一先生をお招きして,授業スタンダードの現在について研究交流を行うことができた。授業スタンダード研究の潮流をつくることができたといえる。
2点目は,「小学校教師は授業スタンダードを採用したいのか : 自校児童の授業スタンダードに対する調査結果を踏まえた検討」という論文を発表したことである。小学生における授業スタンダードの認識を踏まえて小学校教員に調査を行った。その結果,担当学年による差異は多少はあるものの,おしなべて授業スタンダードを採用しようとする傾向が高いことが明らかになった。この事実は,授業スタンダードが隆盛する内在的な論理を探る基礎的な知見を提供するものといえる。
3点目は,特別支援学校における作業学習におけるスタンダードを脱構築するような授業実践を,分担者と協同でまとめている。ほぼ草稿が完成し,投稿準備をすすめている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究成果を論文として出版し,また,学会でラウンド―テーブルを開催するなど,研究自体は進んでいる。ただし,科研分担者との共同研究がまだ投稿できていないため,「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

次年度が最終年度となるため,分担者との共同研究を論文として投稿することを目標とする。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍もあって予定していた出張ができず,また,研究すべき事項も残っているために,次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 知的障害青年の大学教育プログラムはなにをもたらしたか? : 教育専門職養成大学における3 年間の実践を通して2023

    • 著者名/発表者名
      赤木 和重, 川地 亜弥子, 津田 英二, 河南 勝, 佐藤 知子, 殿垣 亮子, 柴田 真砂代, 黒川 陽司
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 16(2) ページ: 87-95

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自閉症教育における支援プログラムとの「ほどよい」つきあいかた2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      みんなのねがい

      巻: 676 ページ: 15-17

  • [雑誌論文] 特別支援学校教員を対象とした協調運動の困難な知的障害児の理解と支援に関する意識調査 : 教員個人の専門性・校内連携・外部連携に注目して2022

    • 著者名/発表者名
      石井 正幸, 赤木 和重
    • 雑誌名

      SNEジャーナル

      巻: 28 ページ: 148-161

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 書評 内藤千尋著『発達障害等を有する非行少年と発達支援の研究』2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      SNEジャーナル

      巻: 28 ページ: 162-166

  • [雑誌論文] 小学校教師は授業スタンダードを採用したいのか : 自校児童の授業スタンダードに対する調査結果を踏まえた検討2022

    • 著者名/発表者名
      前岡 良汰, 赤木 和重
    • 雑誌名

      心理科学

      巻: 43 ページ: 106-115

    • 査読あり
  • [学会発表] 今、日本の特別支援教育で何が起こっているか?:国連の障害者権利委員会による日本の「障害児を分離している現状の特別支援教育」への要請から考える(話題提供)2023

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 学会等名
      日本発達心理学会第34回大会
  • [学会発表] 教師と子どもから見た授業スタンダード:定量的研究の知見から(企画・司会)2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 学会等名
      日本教育方法学会第58回大会
  • [学会発表] 障害のある子どもたちによる 即興的表現と創造的知性2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 学会等名
      パフォーマンスアプローチ心理学研究会第12回
  • [学会発表] インクルーシブな場と障害児の学習権:特別支援学級・学校の在籍率の視点から(課題研究2 話題提供)2022

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 学会等名
      教育目標・評価学会第33回大会
  • [図書] 友だちのこまったがわかる絵本 みんなちがってみんないい2022

    • 著者名/発表者名
      WILLこども知育研究所
    • 総ページ数
      48
    • 出版者
      金の星社
    • ISBN
      4323075138
  • [図書] 応用心理学ハンドブック2022

    • 著者名/発表者名
      日本応用心理学会、応用心理学ハンドブック編集委員会、藤田 主一、古屋 健、角山 剛、谷口 泰富、深澤 伸幸
    • 総ページ数
      858
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      9784571200878
  • [備考] 赤木和重研究室HP

    • URL

      https://akagikazushige-1.jimdosite.com/

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公開日: 2023-12-25  

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