本研究は新型コロナによって1年延長したので、今年度が最終年度である。今年度は以下の10か所の地域調査を実施し、関連資料・図書を収集した。その結果、1910年代から30年代の実業補習学校の各府県の政策動向を詳しく知ることができた。また-、地域住民の教育要求と結びついた教育実践が豊かに展開された事例をいくつも発見することができた。 1.第1回新潟県調査(5月24日から27日)新潟県立図書館・県文書館にて実業補習学校の資料調査。2.第2回新潟県調査(6月15日から19日)出雲崎町図書館にて「西越専修学校」の文献調査、出雲崎高校にて聞き取り調査。五泉市図書館にて「五泉公民学校」の文献調査。加茂市図書館と大昌寺にて「加茂朝学校」の文献・聞き取り調査。加茂農業高校にて「実業補習学校教員養成所」の調査。3.福井県調査(6月9日から10日)福井県立図書館・県公文書館にて実業補習学校の資料調査。4.富山県調査(6月30日から7月3日)富山県立図書館・射水市図書館にて「小杉公民学校」等、実業補習学校資料調査。5.滋賀県調査(7月13日から15日)滋賀県立図書館にて実業補習学校の資料調査。6.京都府調査(7月26から28日)京都市立図書館にて実業補習学校の資料調査。7.兵庫県丹波地域調査(7月31日から8月2日)氷川高校にて文献調査。丹波市立図書館にて実業補習学校資料の調査。8.第1回山梨県調査(9月28日から30日)山梨県立図書館にて実業補習学校資料の調査。9.第2回山梨県調査(10月29日から31日)山梨県立図書館にて教育会雑誌「山梨県教育」の調査。10.山口県調査(1月22日から25日)山口県立図書館・県公文書館にて実業補習学校の資料調査。 以上の調査に関連して古書店などから実業補習学校等に関連する資料・文献を購入した。また1.新潟調査をもとにして「西越専修学校」に関する論文を作成した。
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