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2023 年度 研究成果報告書

フレーベルにみる就学前教育と初等教育を接続する言語教授構想

研究課題

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研究課題/領域番号 20K02554
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関山口学芸大学

研究代表者

松村 納央子  山口学芸大学, 教育学部, 教授 (50341136)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードフレーベル / 教授 / 言語 / 対話 / 手紙
研究成果の概要

フレーベルの言語教授において、教育者と子どもとの対話が要である。読み書きを教授する段階においては、読みの教授より書きの教授が先行すること、書くという活動は線描であり、線描は事物の予感・直感が進むに従って同時になされるという前提に立っている。線描と文字を書く活動は、棒並べ遊びにより形を作る活動を経て子どもの手で文字を書く活動へと至る。また、フレーベルにおいて子どもが言語を学ぶ活動は家族に代表される親しい大人からの呼びかけによって触発される。「書く」・「読む」教授においては手紙の中で自分の名を呼びかけられていることを契機としている。またその手紙を手本として子どもは更なる言語教授へと導かれる。

自由記述の分野

教育思想史

研究成果の学術的意義や社会的意義

20世紀後半以降に編集された資料及び未刊行資料を基に、乳幼児期から学校期の教育までを射程に入れていたフレーベルの言語教授の展開においては、就学前教育と学校教育とが断絶するものではないことが確認された。またこの2領域の教育が架橋するにあたり繰り返し練習する頻度の高い「書く」「読む」の教授において、子どもに宛てた手紙を教材として採用することにより一人ひとりに応じた学びの基底となること、その子どもの生活世界を広げる契機となることは、現在「個別最適な学び」にも通ずる点がある。

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公開日: 2025-01-30  

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