共同性を特徴とする国際共同大学では、ホスト側とプロバイダー側の多様なステークホルダーが関与することで、運営スタイルや教育内容などに必然的にハイブリッド性(プロバイダー側とホスト側の諸要素の混在)が生じる。国際共同大学は政府の関与と共同性という特徴から持続性はある程度確保できるものの、プロバイダー側とホスト側が、ガバナンス、人的・財的資源配分、学生確保、教育内容、学術文化などを調整し、相違を克服する必要がある点で、内在的な特質であるハイブリッド性の点で課題を抱える。ハイブリッド性は混在状態ではあるが、問題が常に生じる訳ではなく、ベストミックスとして双方にウィンウィンの調和状態も実現可能である。
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