研究課題/領域番号 |
20K02574
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
粕谷 恵美子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (20522775)
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研究分担者 |
飯盛 茂子 名古屋女子大学, 看護学部, 准教授 (90310599)
柴 裕子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (20597950)
林 久美子 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (30795745)
堀口 久子 椙山女学園大学, 看護学部, 助手 (00829963)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 看取り期の時期 / 看取り期の観察 / 実務研修 |
研究実績の概要 |
福祉系のCMが在宅で終末期を迎える対象者のケアプランの実態・意識調査をし、CMの在宅看取り実務研修教育プログラムを作成することを目的とし、令和2年度は愛知県内、A市内介護支援事業所672事業所を対象とし介護支援専門員の看取りに関する意識調査を質問紙により実施した。愛知県内、A市内の介護支援事業所672事業所に各3部ずつの質問紙を郵送し、1か月ほどを目処に372部を回収した。 その後、質問紙のデータを分析し、介護支援専門員に看取り期をどの時期かと考えるのか、看取り期の実務研修をするにあたってどのような医療的処置に関心を持っているのか、実務研修を行うにあたりどの職種実施したいと考えるの、現状どのようなことに困っているかなど実務研修プログラムを作成するにあたり基本的な情報を収集しデータの分析を行った。 得られた結果から「看取り期の時期」については、1か月(19.3%),3か月(39.1%),6か月(25.7%),1年(1.5%),その他 (3.1%)無回答が(11.3%) 「看取りの実務研修の希望」は、182名(49%)希望しない44名(13%)、わからない129名(35%)、無回答11名(3%)であった。実務研修時に観察したいとした項目は、「病気の経過」(72%)、「疼痛管理」(54%)「医療的処置」(48%)「昏睡状態の確認」(44%)「呼吸の変化」(43%)「栄養管理」(35%)、「麻薬の内服管理」(34%)「麻薬の添付管理」(33%)「麻薬の持続注射管理」(32%)「血圧・脈拍の変化」(30%)であった。 実務研修での同行者には、在宅医(30%)訪問看護師(74%)介護支援専門(18%)を希望しており、希望同行件数は2~3件が多かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
郵送にて質問紙調査を実施し得られたデータから、看取りの時期や実務研修で医療的処置で学習したことの結果が得られいる。その結果をもとにどのような機関やどのような方法を希望しているかのインタビュー調査を予定していた。 質問紙調査時にインタビューへの同意が得られた対象者にインタビューを実施する予定であったが、コロナの感染の拡大によりインタビューが実施できない現状である。 そこで、現在、インタビューについては、同意が得られた協力者にコンタクトを取り、ZOOM、電話などを活用しインタビューの実施を計画し、本方法にて同意が得られるかを確認する作業の準備中である。また、インタビューが実際に可能であればインタビュー調査を別途実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
CMの在宅看取り実務研修教育プログラムを作成するにあたり、CMがどのような実施方法を望み、実現可能な実務研修プログラムを作成するにあたり、インタビューを通してデータを収集する予定である。今後、インタビューの同意が得られている協力者にコンタクトを取り、ZOOM、電話などを活用しインタビューの実施を計画している。 コロナ感染の拡大など状況を見ながら研究協力者とコンタクトを取り、インタビューが実際に可能であればインタビュー調査を別途実施する予定である。 本インタビューは質問紙では明確となっていない、実務研修の期間や方法を介護支援専門員がどのように考えているのか等の情報を収集し、内容を分析したうえで実務研修プログラムの構築を行っていき、プログラムが実践可能であるかを検証する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今回の国際学会参加費がWEB開催となり、参加費が発生しなかった。また、コロナの影響下で旅費の活用が少額であったが次年度はインタビューなど旅費と、学会参加費などに費用がかかる予定である。
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