研究課題/領域番号 |
20K02581
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
國分 麻里 筑波大学, 人間系, 准教授 (10566003)
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研究分担者 |
金 ヒョン辰 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10591860)
齋藤 慶子 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (10637854)
田中 マリア 筑波大学, 人間系, 准教授 (20434425)
片岡 千恵 筑波大学, 体育系, 助教 (30642524)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ジェンダー平等 / 学校教育 / 小・中・高・大 / 社会科 / 道徳 / 性教育 / 教材開発 / 授業実践 |
研究実績の概要 |
本研究は、学校教育でジェンダー平等のための授業を展開・確立するために、社会科教育を中心とした小中高大の教員により教材開発を行い、その有効性を検証することである。 1年目は教材開発のための情報を得ることを目的として、ゲストスピーカーなどからコロナ禍での女性の置かれた立場、LGBTsに関する講演会を実施した。2年目の2021年度は教材研究や授業実践の報告を中心に行った。具体的には、以下の通りである。 2021年度は、(1)2021年8月30日(月)14時~、(2)3月27日(日)10時~に研究会を行った。(1)(2)のどちらも研究分担者および研究協力者のメンバー各自が実際に行っている教材研究や授業実践について報告をした。 例えば、SDGsのジェンダー平等に関する大学での授業実践、女性の政治参加についての高校歴史での授業実践、中高での社会科女性教員の状況に関する大学の教職課程での授業実践、古代の女性に関する高校歴史での授業実践、保健体育科と社会科教職の受講者に対する性教育についての意識調査結果、高校公民での性的マイノリティに関する実践などが報告された。 以上のように、コロナ禍のためにオンラインでの研究会活動ではあったが、2021年度も小中高でのジェンダー平等のための教材研究や授業実践に向けて活動を行うことができたことを成果としてあげることができる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍のために対面での研究会は一度もできなかったが、オンラインで2回の研究会を実施し、研究の進展を確認することができた。また、研究会と研究会の間においても情報の好感をメールで行ったり、各自が学校での教材研究や授業実践を実施しており、研究は順調に進展していたといえる。
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今後の研究の推進方策 |
3年目となる2022年度は最終年度の年となる。そのため、3年目の目標である授業開発・実践に向けて、研究代表者や分担者、協力者などが各自の学校で授業を行ない、検証作業を進めていく。すでに2022年5月・8月には研究会を開催することが決定している。本年度の研究会もコロナ感染を避けてオンラインを基本とするが、場合によっては対面で行なう予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のために対面での研究会はできず、オンラインでの研究会やメールでの連絡を多用したために、旅費や謝金などの支出が必要なくなったため。
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