研究課題/領域番号 |
20K02582
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 大東文化大学 (2022) 群馬大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
豊泉 周治 大東文化大学, 社会学部, 特任教授 (90188813)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | デンマーク / 学習福祉 / 青年教育政策 / 予備的基礎教育 |
研究成果の概要 |
「予備的基礎教育(FGU)」の制度創設(2018年8月)に焦点を当てて,1990年代以降のデンマークにおける「学習福祉」と青年教育政策の現代的展開について研究し,それらの政策的展開が英米型の新自由主義に基づく「就労福祉」とは一線を画することを明らかにした。日本でもこの間,新自由主義型の教育政策が進行し,学校から就労への移行途上の若者たちを格差と分断に巻き込んだ。上梓した単著では,デンマークの政策と日本の若者の状況とを対照し,「日本とデンマークとの間」の相違を論じた。
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自由記述の分野 |
教育社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年のデンマークはもっぱら「幸福の国」として語られるが,その「幸福」がどのようにもたらされたのか,新自由主義の道をたどった日本とどのように異なるのかについて,学術的に論じられることはあまりない。本研究の成果は,デンマークにおける「学習福祉」と青年教育政策の展開からその点を明らかにした点で,学術的に有意義であったと考える。「新自由主義からの脱去」が政治的にも唱えられるようになった昨今,本研究は,オルタナティブな政策モデルを具合的に提示した点で,社会的にも有意義であったと考える。
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