研究課題/領域番号 |
20K02592
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
亀山 友理子 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 特任講師 (10747314)
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研究分担者 |
島田 夏美 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 助教 (00897879)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 異文化受容 / 外国にルーツを持つ児童 / 実験調査 / 質問紙調査 |
研究実績の概要 |
本研究は、異なるホスト国の児童生徒の異文化受容における意識や態度に焦点を当て、外国にルーツを持つ児童生徒の種別および接触経験の程度を鑑みた質問紙調査および経済実験により潜在的意識におけるデータを分析し、有益な視差の導出により、多様性のある包摂的な学校づくりの政策基盤の構築に貢献することを目的としている。 大きくCOVID-19の影響を受け、海外2か国での質問紙調査および実験調査の実施はできておらず、2021年度に十分な感染対策を実施したうえで日本国内において質問紙調査および実験調査を行いデータを収集した。 本年度は、2021度10月11月に実施したオンライン実験調査データをまとめるために、必要となるソフトウェア等を構築した。また、主に学齢期の年齢にあたる子どもたちにおける異文化受容について、移民国家であるアメリカやヨーロッパ諸国の文献を収集し、分析を行った。当初の研究計画では、日本と移民先進国及び外国人がまれな国との比較を行う予定であったが、COVID-19により変更せざるを得なくなったため、日本における異文化受容に関する分析を深く行いたいため、こちらにおいても少しづつ収集・分析を行い始めている。 前述の通りではあるが、サンプルサイズ拡大のため再実施や当初予定していた移民先進国と外国人がまれな国での実施についても検討したが、COVID-19の影響により、海外2か国での質問紙調査および実験調査の実施は変わらずむずかしいと判断し、1年の科研費の延長を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
海外での実施がCOVD-19の影響でできなかったことが、研究が遅れている主な理由である。 実験調査は日本語だけではなく、英語でも実施できるようになっているので、予定通りの海外での実験実施を検討したいが、COVID-19以前の生活には戻りつつあるものの、教育機関においてはまだまだ十分な感染対策がなされているところが多い。 これ以上の延長はできないため、現状のデータのみでまとめと分析を行い、学会や論文にて結果を発表することを予定している。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、今まで実験調査および質問紙調査で収集したデータのまとめを行い、分析を進める予定である。成果発表は、教育分野関連の学会にて、口頭発表を行い、同時に学術誌にも掲載するよう、執筆も行っていく。児童生徒の異文化理解の調査のため、主に教育分野となるが、場合によっては、実験調査という手法を取っているため、いくつかの分野での発表も可能かと思われる。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響のため、移民先進国と外国人がまれな国における実験調査および質問紙調査が不可能であると判断し、日本国内で収集したデータを使用することとした。その決断に至るまで、COVID-19の情勢に対する各国政府の決断を鑑みたため、計画していた予算用途の変更につき、最後まで決断することが難しかった。
次年度は、主に成果発表に向けた活動を行う予定であるため、そのために発生する費用に使用する予定である。具体的には、すでに収集したデータの分析を始めるにあたり、データ整理を行う必要があり、再度、経済実験を行った際に雇用した学生アルバイトを短期間の間、雇用する予定である。また、その後のデータ分析及び成果発表を進めるにあたり、先行文献や書籍の購入、コンピューターや統計プログラム等のハードウェアも購入する計画である。学会には、成果の発表の場としてだけでなく、情報収集の目的でも参加する予定であり、そのための参加費や旅費に使用する計画である。 。
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