研究実績の概要 |
研究初年次では、主に紛争影響国における平和教育実践のマッピングによる世界的潮流の全体把握を行った。研究手法としては、デスクレビューによるものである。紛争影響国における平和教育実践のマッピングに当たっては、体系的に情報を収集するため、複数のキーワードを検討することにした。本年度には、そのキーワードを抽出・検討するために、紛争影響社会の平和教育をレビューした関連書籍の読み込みを行った。和文の関連書籍は多くないため、主に英文のものを中心に特に以下の書籍の読み込みを行った。
Harber, C., 2019, Schooling for Peaceful Development in Post-Conflict Societies: Education for Transformation? Palgrave Macmillan., Paulson, J. 2011, Education and Reconciliation: Exploring Conflict and Post-Conflict Situations (Education as a Humanitarian Response), Continuum., Iram, Y., 2006, Educating Toward a Culture of Peace (Peace Education), Information Age Publishing.
これらの書籍に加え、平和教育の世界的潮流を記したHarris(2004)による実践面からの分類とPage(2004)による思想的背景からの分類を基に、複数のキーワードを抽出した。今後、研究を進める過程で見出した他のカテゴリーや分類法を用いる可能性もある。
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