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2023 年度 研究成果報告書

大洋州における中等教育の地域的調和化に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K02605
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09020:教育社会学関連
研究機関三重大学

研究代表者

奥田 久春  三重大学, 高等教育デザイン・推進機構, 特任講師(教育担当) (30535373)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード中等教育修了資格 / オセアニア島嶼国 / 地域的調和化 / リージョナリズム / ローカル化 / 校内評価 / サモア / トンガ
研究成果の概要

大洋州島嶼国の中等教育の地域的調和化に関し、ニュージーランド資格試験からの「脱メトロポリタン」、共通の資格試験(PSSC)という「リージョナリズム」、「ローカル化」を理論的枠組みとして提示した上で、大洋州島嶼国では「校内評価」という枠組みを踏襲することで調和化が起こっていることを論証した。また、サモア、トンガ、キリバスの事例から資格試験のローカル化に①資格試験の独自の運用、②ローカルの教材の導入、③ナショナルカリキュラムとの整合性の3点の意味を導き出し、これらは「校内評価」という枠組みにより可能になるとともに国際的通用性を維持している点を明らかにし、調和化の特徴であることとその課題を論じた。

自由記述の分野

比較教育学

研究成果の学術的意義や社会的意義

小島嶼国では高等教育に繋がる中等教育修了資格試験を大国に依存しなければならないなど不利な立場に置かれやすい。しかし、大洋州島嶼国では脱メトロポリタンを目指したリージョナリズムを経て、「校内評価」という枠組みを踏襲することで国際的通用性を維持している。また、各国ではそれぞれ①資格試験の独自の運用、②ローカルの教材の導入、③ナショナルカリキュラムとの整合性を図るという3点のローカル化が進められているという構造を明らかにすることで、これらを共通点とする地域的調和化のモデルを提示できた。一方で、これらの国々では、地域的調和化の意義でもある相互に学び合うという点で課題があることを示唆することができた。

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公開日: 2025-01-30  

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