研究課題/領域番号 |
20K02610
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
チャン ホアン・ナム 徳島大学, 高等教育研究センター, 講師 (30800594)
|
研究分担者 |
金 成海 徳島大学, 高等教育研究センター, 教授 (30314834)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | study in Japan / study abroad / motivation / international student / push-pull factors / higher education / COVID-19 impact / satisfaction |
研究実績の概要 |
2022年度は、2021年度の研究方向性を続きながら、ポストコロナ時代以降のより応答性や関連性の高いものになるようにした。海外での新型コロナのパンデミックが大学生の学業、健康、将来の計画に与える影響についての迅速な調査を実施した。海外での研究協力者と協力し、ベトナム(ハノイ国立教育大学、国立農業大学、タイビン医科薬科大学)、ブルガリア(Veliko Tarnovo大学)、バングラデシュ(Rajshahi大学)、タイ(Burapha大学)でオンライン調査を実施した。さらに、留学生を対象に、ストレス予防セミナーの新モデルを実施した。パンデミックの前とパンデミック最中の国内外での留学生のサポートと満足度、レジリエンスを強化し、留学生にメンタルヘルスサポート体制や事例に関する文献レビューを実施した。 2022年4月から留学生が日本に入国できるようになると、「留学生の日本への留学動機づけ調査」の方向性にも戻った。 日本語を勉強するために来日を決めた理由、意思決定プロセスに影響を与えていた理由、日本滞在中の優先目標、学校選択の好みや日本での就職の意思について、質的および量的方法を使用して小規模な調査を実施した。その後、調査ツールを改良し、ベトナム等での調査を実施した。上記の結果を複数の学術論文や国際学会で発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度には、新型コロナが継続的に流行していたため、国内外で共同研究について現地で話し合うことができず、データ収集もできなかったため、我々は研究方向を調整した。現地調査はベトナムだけでなく、いくつかの国でも比較できる方向に調整した。さらに、パンデミック後の時代により関連性を持たせることを計画し、海外の多くの研究者とオンラインでの調査協力者を数名見つけた。新型コロナ禍が学生の学業生活、健康状態、ライフプランに与える影響について迅速な調査を実施した。 2022年4月から留学生が日本に入国できるようになった。「留学生の日本への留学動機づけ調査」の方向性にも戻ろうと、ベトナム等のコロナ後の日本留学意向に影響を与える要因を調査研究を行うため、研究期間延長を申請した。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度には以下の活動を行う予定である。 4月~5月ベトナムで調査。5月:データ分析。6月:国際学会で、「Explaining Motivations Behind Learning Japanese Through Motivational Theories」を発表し、学会ジャーナルに論文を投稿する。7月:国際学会で、「Fostering Internationalization: The Importance of International Academic Partnerships in Japan's Higher Education」を発表する。8月:国際学会で、「日本留学・留学生リクルートに関する今後の課題:文献レビュー」を発表し、学会ジャーナルに論文を投稿する。9月:国内学会で、「Exploring Study Abroad Attitudes of Students Majoring in Japanese Studies: Will They Go to Japan?」を発表する。10月~3月:「日本留学意向に影響を与える要因:コロナ後時代」等の論文を完成、投稿。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ渦により、日本国内外での現地調査や学会参加が実施できず、旅費の次年度使用額が生じた。そこで、次年度の計画として、学会発表に要する旅費、参加費、論文投稿料に使用する予定である。また、データ分析のためソフトが必要になると予想されるため、その購入のために使用する計画である。
|