研究課題/領域番号 |
20K02615
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
山崎 直也 帝京大学, 外国語学部, 教授 (10404857)
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研究分担者 |
日暮 トモ子 日本大学, 文理学部, 教授 (70564904)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 書院教育 / 高等教育 / レジデンシャル・カレッジ / 台湾 / 中国 / マカオ / 香港 / 教育改革 |
研究実績の概要 |
2022年度は引き続き新型コロナ感染症の影響で本研究課題のフィールドである中国・台湾・香港・マカオへの渡航が制限された状況にあり、研究の遂行に深刻な影響があった。台湾は2022年の秋に再び渡航が可能となり、11月には、研究代表者の山崎が台湾新北市の国立台北大学で開催されたシンポジウムに参加し、2023年には本格的に現地調査を再開することができた。1月には山崎、日暮が国立金門大学に新設された書院の教育について、担当の副学長に聞き取りを行い、準備段階から現在に至るまで、詳細に話を聞くことができた。3月には、山﨑が台湾の台南市の国立成功大学、日暮が高雄市の高雄医学大学で調査を行った。国立成功大学では、国立金門大学の聞き取りの中で全国的に見て注目すべき取り組みであり、国立金門大学の「金門学」の講座のモデルであると言及された全学必修科目「踏溯台南」について、科目の立ち上げから中心的な役割を果たしている教員に聞き取りを行うことができた。本研究課題は、研究期間を1年延長するが、2023年7月と10月に国立成功大学の関係者を招聘し、「踏溯台南」にフォーカスした講演、ワークショップを開催する予定である。2022年8月に出版された川島真編『ようこそ中華世界へ』(昭和堂)に、山﨑がマカオ大学の書院教育をテーマとするコラムを執筆したほか、2022年度はアウトプットにやや乏しい部分があったが、1年延長した2023年度に向けて意味のある仕込みが出来たと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響で引き続き中国・台湾・香港・マカオへの渡航が制限された。秋口以降、台湾への渡航が再び可能となり、研究代表者、分担者とも現地で調査を行ったが、今後に向けての地ならしに止まった。研究機関を1年延長して、2023年度の引き続き研究を継続する。
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今後の研究の推進方策 |
台湾での現地調査は比較的自由に行えるようになった。中国・香港・マカオでの現地調査の再開状況を見つつ、日本国内、韓国、シンガポールなどの同種の取り組みに目を向け、比較研究を行っていきたい。また、2023年7月、10月に、台湾の国立成功大学の関係者を招聘し、同大学の全学必修科目「踏溯台南」に焦点を当てた講演、ワークショップを開催する。当該科目は共通教育、教養教育、フィールド教育、サービスラーニングなど、様々な広がりを持つものであり、日本の大学関係者の耳目を集めると考えられる。今年度は比較教育学会、アジア教育学会など、関連学会で口頭発表を行うとともに、本課題に関して論文の執筆を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の影響で予定していた研究代表者及び研究分担者の中国・台湾・香港・マカオでの現地調査、現地からの招聘が行えなかったため。
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