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2023 年度 研究成果報告書

学童期の低い実行機能発達を予測する早期神経発達指標の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20K02628
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関浜松医科大学

研究代表者

原田 妙子  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任助教 (60525963)

研究分担者 星 詳子  浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任教授 (50332383)
土屋 賢治  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (20362189)
武井 教使  浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 教授 (80206937)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード認知機能 / 発達 / fNIRS
研究成果の概要

本研究では、学齢期の実行機能の発達について、7‐10歳の児童を対象に複数ルール選択課題を用いて、課題の成績と前頭前野の皮質活動における年齢の影響を検討した。その結果、課題の正答率は年齢に伴い有意に向上した。また、反応時間においては、年齢により有意な短縮がみられた。複数ルール課題に特異的に関与する皮質活動の変化については、右側背外側前頭前野領域においてのみ年齢による影響がみられたものの、この活動の影響は大きくなかった。これら結果から、複数ルール選択課題の成績については、学齢期の実行機能の発達度を評価しうる指標と成り得る可能性が示唆されたが、脳機能発達は、年長児童を含めてさらに検討する必要がある。

自由記述の分野

認知神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

低い実行機能の発達は、学業の遅れや問題行動(Morganら 2017;Hughesら 2006)と関連し、将来の健康や所得、犯罪傾向等の社会的状況を予測するため(Caseyら 2011; Moffittら 2011)、生涯にわたる重要な問題となる可能性が示唆される。よって、実行機能発達の問題をより早期に発見できれば、医学的にもその意義は大きいといえる。また、実行機能を段階的に評価する課題やそれに関連する脳機能が明らかになれば、認知発達研究における本研究の意義は大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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