• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

小児慢性特定疾患児の口腔疾患と口腔・腸内細菌叢・慢性疾患との関連を解明する

研究課題

研究課題/領域番号 20K02633
研究機関宮崎大学

研究代表者

永田 順子  宮崎大学, 医学部, 講師 (50264429)

研究分担者 秋枝 さやか  宮崎大学, フロンティア科学総合研究センター, 准教授 (20549076)
纐纈 衆  東北大学, 歯学研究科, 助教 (20806335) [辞退]
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード小児慢性疾患 / 顔面骨格形態 / 口腔機能 / 糖尿病
研究実績の概要

小児の慢性疾患の治療では疾患管理のセルフケア行動とともに、全身感染症予防のための口腔清掃や口腔感染症の管理も重要となる。歯科管理によって口腔機能の発達や口腔細菌叢を良好な状態に保つことが、腸内細菌叢をはじめ全身の健康度ひいては原疾患の管理状況にも影響を及ぼすという仮説を立て、これを検証するものである。
小児慢性疾患児を対象に顔面骨格形態の発育・口腔機能の発達の特徴、口腔・腸内細菌叢の特を検討する。
本年度は、小児がん、糖尿病、甲状腺疾患、心疾患の患児、計35名を対象に、慢性特定疾患の病歴・病状に加え、口腔内診査、口腔内写真、顔面写真、エックス線写真、口腔模型の採得、および咬合力の検査を行い、歯の欠損・歯の形態異常、歯列や歯胚の状態、顎骨顔面形態、口腔・疾患管理実態、口腔清掃状況についてPMAindex、歯肉出血指数、口腔機能検査(唾液分泌量、咀嚼能率検査、嚥下障害、顎関節症、口腔習癖)を調べた。また、10名について、口腔細菌検査を実施した。
上記の結果、90%以上で唾液分泌の低下、歯垢や歯石などの口腔衛生不良、および咬合不正を認め、咬合力などの顎口腔機能が低いことも示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19感染症拡大に伴う外来・入院患者数制限、クラスター発生地域からの外来患者制限等に伴い、特に定期通院中の慢性疾患患児については、電話受診などをすすめており、本研究の対象となる患児の通院が不定期になっているため。

今後の研究の推進方策

課題として、現在も感染拡大状況に応じて外来・入院患者数の制限が繰り返されていることが挙げられるが、引き続き、データ収集を行っていく。
今後、各疾患の患者について、同様の検査をすすめ、顔面骨格形態、および口腔機能の発達の特徴を、対照群および疾患群別、疾患発症時期別に比較検討する。口腔・腸内細菌について、検査キットによるスクリーニング検査を行う。人数が集まった時点で群分けを行い、次世代シーケンス解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ感染症拡大の影響により、特に定期通院中の慢性疾患患者の外来患者、入院患者数の制限を実施しており、本研究の対象となる患児の通院が不定期になっているため、次年度にずれ込んだ。とくに、口腔細菌、腸内細菌検査キットおよび次世代シーケンス解析が遅れたため、当該検査分担分も次年度使用することとなった。。

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi