てんかん、熱性けいれんのある患児の保育所入通園と保護者の就業の実態を解明するために、患児保護者に全国規模のアンケート調査を実施した。薬剤抵抗性てんかん、全てんかん、熱性けいれんの3群で比較すると、保育所利用率は35.5%、54.3%、71.1%、障害児(特別)保育枠は29.1%、10.1%、0.0%、要加配は60.0%、35.2%、10.3%、入通園制限は71.0%、37.5%、10.3%、また、母親の就業への影響は33.3%、18.8%、9.6%、希望通りの就業の困難は49.0%、20.6%、6.6%であり、重度のてんかんであるほど、患児の保育所入通園、母親の就業への影響が高率であった。
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