研究課題/領域番号 |
20K02690
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
前田 正子 甲南大学, マネジメント創造学部, 教授 (20596192)
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研究分担者 |
安藤 道人 立教大学, 経済学部, 准教授 (10749162)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 保育所 / 夜間保育所 / コロナ / ひとり親 / 認可外保育所 / 夫の家事育児分担 / 企業主導型 |
研究実績の概要 |
今年度は、①夜間保育所を利用する保護者への調査を実施した。実施時期はコロナが収まり、保育所への子どもの通園が安定した9~10月である。対象者は午前2時まで保育する認可の夜間保育園と午前4時までの企業主導型の2か所をそれぞれ利用する保護者である。②その結果、やはり夜間保育があることで働くことが可能になり、生活が成り立つ親子がいることが分かった。さらに企業主導型保育には、認可保育所の入所手続きができずに(行政に関わりたくない・手続き書類を揃えられない・そもそも認可制度を知らない)来る人がいることも判明した。つまり一定の層にとっては認可保育所への入所手続きそのものが保育所利用の障害になっていた。③さらに、全国夜間保育園連盟ヒアリングから、経費的に運営が難しく認可の夜間保育所が夜間保育を止め、昼間の保育所に移行している施設があること、さらに夜間保育を実施していた認可外保育所が認可保育所に移行するときに夜間の保育を止めてしまう事から(保育士確保のために保育士の労働時間への配慮が必要になり)、夜間保育の場所がむしろ減っているということであった。つまり夜間保育所にも認可外保育所にも来ず、家で留守番する子どもたちもいるだろうと推測される。④次に、これまで実施してきた保護者インタビューやアンケートなどをもとに、本の出版を研究分担者と企画し原稿を執筆した。23年6月に出版予定である。⑤人口減少地域の保育所や子育て支援の状況についての調査はコロナのため難しかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナのため、人口減少地域の保育所や子育て支援の現地調査が殆ど実施できなかった。 23年度に夜間保育の実態を含め、現地調査を集中して実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、夜間保育の実態把握調査を進めると共に、人口減少地域の保育所や子育て支援の実情についての現地調査を実施する。保育の現状についての把握に勤め、現在の課題や今後の在り方についての提言をまとめることを目指す。また条件が整えば海外の保育状況の現地調査も実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナのため、保育所の現地調査が実施できなかったためである。次年度は人口減少地域の保育所と子育て支援の訪問調査を実施するとともに、海外の保育事情の調査も条件が整えば実施する予定である。
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